日本から世界へ
- 2017/12/26
- 17:38
ここ数年の間に 海外からの人気が高いものの中に
日本のウィスキーがある。
2年ほど前から この大手のリカーショップの棚からも
それらのボトルの姿は 見えなくなった。
たまに入荷しても それほど大量には入荷しないそうだ。
特に 外国人のお客様の購入が増えている とのこと。
近くのホテルのコンシェルジュからの 問い合わせも多いらしい。
今や日本のウィスキーは 本場スコットランドの品評会でも
上位の常連となっている。
サントリー「響」21年、30年
サントリー「山崎」25年
ニッカ「竹鶴」17年、21年
ニッカ「余市」20年
などなど
その他 ベンチャー系の蒸留所も受賞をしている。
シングルモルトにブレンデッド・モルト・ウィスキーなど
日本の丁寧な仕事と 高い技術と管理の精度は
いつの間にか 世界のウィスキー愛好家の
厳しい味と香りの品質評価の 上位常連に躍り出ている。
日本の清らかな水と 素材からの素の仕込みはもちろんのこと
時間を掛けて じっくりと熟成されるウィスキーの原酒。
それらを活かすのも殺すのも 最終的にはやはり人の仕事。
長い時間の経過と それらの素材を活かすための仕事。
媒体は異なれど 我々のクラシック弦楽器の世界でも
技術の習得と積み重ねと 長い時間と挑戦のことなども
心得としては 共感できるところを覚える。
量産普及タイプのもの または手間と時間の掛かった一品もの
我々の扱う楽器や弓にも 色々なそれぞれの特徴もあり 種類も様々。
これまでの様に 世界から取り入れて来た日本の楽器。
そして これまでの熟成を経て これから世界へ出ていく
日本生まれの楽器が表れて来ても 不思議ではないかも知れない。
日本のウィスキーは そんな一つの鍛錬と追及の一例でもある。
時間を掛ける熟成とは 素材だけでなく人もそうであると思う。
現在 日本で活躍している楽器職人も 大勢いますから
これからの活躍の場も 広がっていくことを願っている。
© 2017 Atelier Harmony - Keiichi Kawabe
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